hitotamiの日記

pixiv在住腐の散文です。普段はFree!メインの文字書きです

Pray for

7月18日に起こった京アニ放火以来初めての更新です。

 

こんな辺境にまで覗きに来てくれた方がいたのがちょっと驚きだったのですが、7日でムビチケすべて終了できたので私の区切りとして書こうと思います。

 

その日の心情など書きますので心理的にまだまだ無理な方はどうかお戻りください。

 

第一報は火事、だったのでまさかぼやが出たのかな?って思いながら電車移動していたのですが、テレビの画面や時間を追うごとに明らかになっていく現場の状態がぼやどころではない、重大火災だと思い知らされ、テレビを見れる環境になった時にみたワイドショーの映像。余りの惨状に思考が追いつかなくなりました。どす黒い煙はいつまでたっても途切れず、窓からのぞく炎に絶望を感じながら、速報でもたらされる亡くなった方の数がどんどん増えていくのをみて涙が止まらなくなって。第一スタジオの三階はFree!の製作現場だって呟いてる方がいて、今日は取材が入る日で監督が集まっていたらしいなど、次々入ってくる情報は希望など一つもなかった。でも私は何かできるわけでもない一視聴者で、早く火を消してと祈ることしかできなくて。

五時間経過してやっと火は治まり、ガソリンという燃料の猛威をまざまざと見せつけられるような黒く焼けただれた建物が映る映像は、正視できませんでした。

 

事件後すぐの土曜日、チケットを取っていたので動揺しつつも私はムービックス三郷に行きました。

陸の孤島のような映画館ですが、電車の乗換を考えれば車で多少時間がかかっても、その方が楽なんですよね。それに他の映画館より圧倒的にチケットが取りやすい。私みたいな田舎住まいだと車の移動は日常茶飯事ですからね。ただ治安はいささか不安を覚えるレベルだっだりする所もあるのですが。

まあ到着して、シアターに足を踏み入れたらいつもと雰囲気が違う。

何だかいかつい兄ちゃんが何人も席に座っていて。最前列の兄さんなど鎖ジャラジャラさせながら、がに股で隣の席まで足拡げてどっかりと座ってて。

ひえええぇぇ…と内心動揺しながら自分の席について映画が始まって。鎖兄さんたちも本当に静かに鑑賞していました。で、映画が終わって、To be…がないのを初めて観たので泣きそうになりながら席を立つと、お兄さんたちも席を立って出ていくところでした。

何だかついていくみたいになって、って出口が一つなのでしょうがないのですが、映画館の外に出てみたらそこもいつもと様子が違う。何やら電飾でデコレーションされたワンボックスカーがそれこそ何十台も駐車してる。いわゆるウーハー族?の集会だったらしく、鎖兄さんたちもその中に紛れていきました。そこで、ああ、あのお兄さんたちは集会の前に京アニ支援の為に映画を観にきてたんだなあ、と初めて気づきまして。まだ世間ではPray for Kyoani が唯一の支援方法だった時の事で、SNSなどで今あるコンテンツで京アニを支援しよう!と言われ始めていた頃です。あの人たちもきっとそれで行動されたのだと。誰が言い始めたんでしょうね、俺たちに出来ることしようや、とかですかね。

恐らくFree!など知らなかったのだろう兄さんたちは本当に静かに鑑賞されてました。それでも、ストーリーまでは無理だとしても、水の描写や背景などの作り込まれた映像美を少しは感じて下さったのだとしたら、本当に嬉しい事だと思います。機会があったら、今度は9月のヴァイオレットエヴァーガーデンもどうぞ観にきて下さいね。

 

そう言った訳でこんにちに至るわけですが、びっくりしたことに私今他のゲームとかほとんどできない状態です。とうらぶだって他のだって夏のイベントがきているのに。

どうにかログインだけを繰り返している感じです。

一部の氏名公表に始まり、心ないマスコミのわざととしか思えない誤植、これから先の偲ぶ会などまだまだ心がひっかきまわされる事柄は山の様ですが、どうにか日々を送っています。まあでもそれなりに元気です。

今はただ、残った気力でどうかやすらかに、と、今までの素晴らしい作品達に賛辞と称賛と、限りない愛を送りたいと思います。

 

一度10代の頃に身内の死で正気ではいられなくなったことがあるので、その時の様なことにならないように、あるエッセイのタイトルを繰り返し心で唱えています。私なりの現世との繋がりを保つ方法です。

 

 

 

 

そうか、きみはもういないんだ